ワールド〔旧USA〕大山空手主催、アメリカ　ウエストコースト選手権に日本から単身出場し優勝を収める。日本人として初の優勝となる偉業。各メディアに報じられた。

アメリカ　ウエストコースト空手道選手権大会
9th Annual West Coast Full Contact Karate championship in USA
FIGHTERS CUP 
主催：ワールド〔旧USA〕大山空手 
2013年6月2日（日）　サンフランシスコ　Mercy High School

ノックダウン　ライトウエイトクラス優勝　　若槻　昌高

若槻が国際戦を優勝で飾る！

この大会はワールド〔旧USA〕大山空手が主催のアメリカ、ウエストコースト〔西海岸〕大会。
現在アメリカ内で最も盛り上がっている大会の一つ。

伝説の空手家、大山泰彦最高師範率いる「ワールド大山空手」は、かつて「熊殺し」ウイリーウイリアムスを輩出。
1991年には超満員の国立代々木体育館で正道会館との5対5マッチを行いその後の格闘技ブームの礎となりました。
世界中に支部を持つ巨大空手組織、ワールド大山空手のアメリカ西海岸選手権に若槻が出場。

日本、大阪から単身海を渡り、この大会では日本人として初の優勝を決めた。

ルール説明。選手が集う。
何より驚かされたのは、その出場流派の風通しの良さ。
主催のワールド大山空手を初め極真会館、極真館、円心会館、八巻空手〔極真世界チャンピオンの八巻建志が創設〕。
芦原会館、そしてなんと剛柔流、糸東流〔毎年参加しているが本年度は不参加〕までもが参加。

ここまでたくさんの流派が参戦する大きな理由の一つは素晴らしくフェアなジャッジであろう。
自流、他流をまったく意識しないここまでクリーンなジャッジで行う大会はそうそうあるものではない。
海外ではあからさまな地元贔屓をする大会が決して少なくないが、この大会では皆無であった。

ウォーミングアップを行う。

　

午前中はこちらでは珍しいフルコンタクトのジュニアの部が行われる〔アメリカのジュニア空手はライトコンタクトが主流〕。
女子フルコンタクトも行われた。
午後からのメインイベントで一般フルコンタクトの部が行われる。
メインイトーナメントは当日その場でくじ引きを行い決まる。
昨年度王者でありワールド大山空手アメリカのエース、Jared Ramsey選手は残念ながら欠場であった。

　

若槻の初戦は一回り大きい選手と対戦。

　

パンチ連打を放ち動きを止めるがコンビネーションのつなぎが遅い。
相手選手の膝蹴りや直突きにややペースを乱され、そこからうまく攻めきることができない。
中盤には若槻の右の中段廻し蹴りが2発まともにヒットするが、相手選手はまた攻撃を返す。
後半にパンチとミドルキックでじわじわと相手を後退させた若槻が本戦４対０の判定勝利。

準決勝は荒々しいパンチを放つ極真館の選手と対戦。
前半は顔面パンチや両手でのつかみからの膝蹴りをもらう。さらに若槻のミドルキックをキャッチしての投げで2度背中から倒される。
ペースを掴めずにいたが若槻のパンチ連打で相手選手は中盤から失速。
終盤に左ハイキックやかかと落とし、 中段廻し蹴りなどを連続でヒットさせ本戦4対0の判定勝利。

決勝戦直前

　

決勝戦は地元ワールド大山空手、サンフランシスコ道場のNicholas Rose-Rankin選手と対戦。
かなり長身の選手で強力なパンチを武器に勝ち上がってきた。
相手選手に大声援が送られるが、なんと若槻にも大声援！
試合は序盤から激しい打ち合いとなる。

　

若槻が圧力をかけ前に出るが相手選手はパンチから伸びのある膝蹴りや前蹴り、後ろ蹴りを放つ。
中盤に若槻の鎖骨打ちが何度か顔面に流れ若槻に注意１。
海外の注意１は判定材料に重く関わることが多い。
若槻はパンチを主体にラッシュ。これが有効にヒットし相手選手はやや後退。
判定は１対１の引き分け。
延長戦。やや動きの鈍った相手選手にしぶとくパンチ連打を放ち、終盤にラッシュをかけた若槻が延長戦４対０の判定勝利！
優勝を決める！

勝利の瞬間。

試合が終わりお互いの健闘をたたえ合う。

表彰式。念願であった表彰台の一番高い場所に立つ。

関係者＆入賞者で気合一閃！

　

伝説の空手家「大山泰彦　最高師範」と記念撮影。
試合後に祝福と賞賛のお言葉をいただきました。誠にありがとうございました。

 

「目標の優勝を決めることができました。練習に付き合ってくれた指導員、一般部道場生。
勝利を待ってくれていた少年部道場生。応援してくれた他流道場の先生方。練習を共にし激励してくれた他流道場のみなさん。
他にお世話になったたくさんのみなさん。本当にありがとうございました。
支えてくれたすべての人達とこの喜びを分かち合いたいと思います。」
若槻昌高